いのち日記

17w1d 戌の日安産祈願の感想

 先日9月23日、安定期(妊娠5か月目)に入って初めての戌の日とのことで、徳島県では安産祈願で有名だという寺院、地蔵院へ行ってまいりました。
 自宅からすぐのところにあり、これまで何度か前を通ったことはあったのですが、実際にお参りとして訪れるのは初めてです。

 顕微授精による不妊治療を続けているとお義母さんに報告したのは今年の1月のことだったのですが、その日以来お義母さん、ほぼ毎日こちらの寺院へ安産祈願に来てくださっていたようです。曰く「無事授かりますように」とお祈りされていたのだとか。
 妊娠をお伝えしてからそのことを知らされ、有難さよりも申し訳なさが勝ってしまいひどく青ざめてしまいました。5回目の顕微授精が成功したからよかったものの、全て失敗だったらどうなっていたことか。授かるかどうかも分からないいのちの祈願をしていたお義母さんの側にも、そのような祈願を毎日受け止めなければいけなかった神様の側にも、とにかく申し訳ない気持ちでいっぱいでしたね。

 そんなお義母さんですから、安産祈願にも同行してくださいました。四国八十八か所を回った経験もある方で、更に学校教諭をしておられた方なので、蝋燭やお線香やお賽銭の用意から、どの順番でお参りをするのかまで、まるでインストラクターのようにテキパキと教えてくださいました。

 恥をかかずに済んだのは有難いことだったのかもしれませんが、私としては夫共々初めてのことで、田舎の寺院だったため人もそんなにおらず、多少もたついても迷惑を掛けないであろうような場所だったので、「蝋燭はここでいいかな?」とか「お賽銭って全部五円玉でいいのかな?」とか「お線香が付かない!」とか、わたわたとしながらも二人三脚で進めたいという気持ちがありました。その機会を”つつがない安産祈願”という大義名分のもと、取り上げられてしまったような気がして、寂しい気持ちになりましたね。

 

 お義母さんの見ている手前、写真を沢山撮ることができなかったので寺院の景観やお庭などは全て本日の朝、一人で再度訪問し撮影してきたものなのですが、この蝋燭とお線香だけは写真に収めてきました。

 以下は今朝撮ってきたものです。一人静かな寺院をゆっくり歩くのはとても気持ちがよく、穏やかな気持ちでお祈りすることができました。私もこれからは一人で毎日祈願に来ようかな。

 肝心の安産祈願ですが、感染症流行がまだ収まっていない時世を考慮してか、その場でご祈祷していただく方式ではなく、名前や住所を登録してお札等々を受け取って帰り、寺院でまとめて祈祷していただくという方式で受け付けているようでした。安産祈願の漠然としたイメージとして、30分くらい正座してご祈祷の場に参加するのかなと思っていたのですが、この状況ではなかなか難しいのかもしれませんね。


 自宅周りでは9月初旬に弱々しく鳴いていたのを最後に、めっきり聞かなくなったツクツクボウシが、山に近いこの寺院では朝からまだまだ元気に鳴いていました。昨日は本当に暑かったので、セミたちも喜んでいたのだろうなと思います。
 夏かと勘違いするような暑さでしたが、それでもしっかり秋はやって来ていて、寺院の隅では彼岸花が咲いていたり、お庭に植えられていた金木犀が僅かに開花していたりしました。

 自宅の傍にも植えられている金木犀。毎年いい香りを風が運んでくれるので大好きです。来年は子供と一緒に楽しめるのかな。

 また、この地蔵院の傍には小さな公園やだだっ広い池もあり、朝はご近所さんの散歩コースや憩いの場と化しているようでした。自宅から車で10分と掛からない場所なのに、空気がずっと澄んでいて、池の傍を歩くだけでも心地よかったですね。
 以上、田舎の安産祈願レポとその後日談でした!

 3週間前は嘔吐しまくりだったことを考えると、こうして外に出られるようになっただけでも大きな進歩のように感じます。
 コロナワクチン2回目の接種を終えてからは外出頻度を少し増やして、体力を付けつつマタニティライフを楽しんでいきたいですね。

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