いのち日記

15w3d 早朝散歩2日目

 約2か月の臥せり期間中、落ちに落ちまくった体力を戻すべくウォーキングから始めました。昨日は傘を差して曇天の中をゆっくりと30分かけて歩いたのですが、強歩くらいのペースにしなければ筋力も戻らないだろうとの判断のもと、1.5倍速くらいのスピードを意識して歩くことに。

 早朝に散歩するメリットは色々とあるのですが、

  1. 洗濯機の稼働時間中に出かけるなど、午前の家事と並行して軽い運動ができる
  2. 外出ついでにゴミ出しができる
  3. 車の通りが皆無に近く、人ともほとんどすれ違わない
  4. 濃厚接触の心配をしなくていいのでマスクなしで歩ける

 これらの理由により、運動量を増やしたいときは昔から夕方や夜ではなく朝方を選ぶようにしていました。
 田舎の実家暮らしであった頃は、昼だろうが夜だろうが周りに人通りなどありはしなかったのでいつでも思う存分歩けたのですが、住宅街におうちを借りているとそういう訳にもいかず……時間帯を工夫して歩くことを学んだのが2年ほど前のことです。

 今の住まいですが、住宅街にあるとはいえど、家々の間にまだ多くの田畑が残っている状況で、稲刈りを終えたばかりの田んぼもあちこちに散見されます。
 妊娠8週目頃から、やたらと鋭敏になった嗅覚のせいでキッチンの生ゴミ臭やトリートメントの匂いに苦しめられ続けてきましたが、外に出るとこの嗅覚のおかげで、秋の匂いを沢山拾い上げることができました。
 稲刈りを終えたばかりの田んぼの匂いなんてその最たるもので、稲のちょっと焦げたような独特の匂いをそこかしこに感じられました。まだ最高気温が29度や30度程度を毎日記録し、涼しいとはとても言い難い日々ではありますが、もうすっかり秋になってしまったのだと思い知らされましたね。

 あと畑からはコオロギの鳴き声も聞こえてくるのですが、コオロギが棲んでいる土の匂いって独特じゃありませんか? 子供の頃、畑にいるコオロギを捕まえて、そこの土を一緒にプラスチックの虫かごに移して、キュウリを入れて観察したことがあったのですが、あの虫かごの中と同じ匂いがしたんですよね。もう20年以上前の記憶であるはずなのですが、匂いを嗅いだ途端、わっと当時の記憶が呼び起こされてきました。

 脳の中の、香りを処理する領域と記憶を保持する領域は割と近い位置にあるため、特定の香りを嗅ぐことでその香りに関連した思い出が呼び起こされるなど、香りと思い出は何かと連動しがちなのだそうです。特定の香りから思い出が引っ張り出される不思議を「プルースト現象」と呼ぶのですが、まさか20年以上前のコオロギまで記憶していたとは……。それまでついぞ思い出すことなどなかった記憶であるはずなのですが、人の脳って本当に面白いですよね。

 そうそう、今はまだ朝の6時におうちを出たところで何ともないのですが、11月頃になると早朝の外出にもライトが必要になってきます。手で持てるタイプや腰に装着できるタイプなど、近場のホームセンターにも色々と取り扱いがあったのですが、私はジョギングができるようにと首から下げるタイプのものを昨年購入しました。

 9月は稲刈りを終えた田んぼが寒そうに感じられる一方で、花は夏に負けないくらい鮮やかに咲き誇っています。冬が来るまでに何としてでも咲いておこう、寒くなる前に何とか、という生き物の意地のような力強い生命力を感じるので、秋の花、好きなんですよね。
 本日見つけたのは白い彼岸花と朝顔です。朝顔とするには少し季節外れ感が否めないので、小学校で育てたアレとはまた別の品種かもしれないですね。雨に濡れて花弁がまだら模様になっていました。これはこれで綺麗。

 

 

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