おはようございます。昨日の不穏な鼻詰まりは一瞬のものだったようで、即座に回復したため本日よりウォーキングを再開しました!
地蔵院前の公園でもラジオ体操がいつも通り行われており、人数は少なかったのですが挨拶をすることもできました。暦の上では冬至を過ぎたため、これから日は徐々に長くなる、つまり日の出の時刻としては徐々に早まってくるはずなのですが、やはり朝6時30分では暗いままですね。街灯も煌々としていましたし……。
さて、昨日は安産のお守りを手に入れるべく、徳島で最も有名な神社である大麻比古神社に行ってきました。
私が子供の頃から、元日には家族で此処へ出掛けるのが恒例になっていました。小6の折に父が白血病で入院するまでは必ず毎年出掛けていましたね。朝7時に家を出て、混雑する前に神社へと入り、わたあめ、フランクフルト、フライドポテト、甘栗、ベビーカステラ、たこ焼き、りんご飴、お面、おもちゃのくじ引き、植木や苗木……等々の屋台や売り場が立ち並ぶ中を通り抜け、御手洗で冷たい水に震えてからお賽銭を入れて、おみくじを買って、帰りに「甘栗」と「ベビーカステラ」を必ず買って帰る、というのが恒例の流れでした。
わたあめが売られている光景が大好きで、当時はあのわたあめが欲しくて欲しくて堪らなかったのですが、わたあめを支える割り箸部分が喉に刺さり脳を傷付けることを危惧した母が良い顔をしなかったので(脳の構造には詳しくないのですが、喉を貫き傷付けられた部分の脳の修復は熟練の外科医の腕をもってしても不可能に近い……みたいなTV番組を母が見ていたのが原因だと思います)、買ってもらえた記憶は2回しかありません。そのうち1回は弟との分けっこだったような気がしますね。乳歯である前歯が抜けたばかりの弟の小さな口周りに、わたあめのピンクがべちょっと付いている光景を今でも覚えています。
もうこの思い出は20年も前のことであるはずですが、毎年通って1年に1回必ず更新されていた思い出なので、屋台の位置も鮮明に記憶していますし、甘栗の焼けるいい香りを嗅ぐと当時のことがぱっと蘇ってきます。嗅覚によるプルースト現象の力を借りながら、更新してきた思い出ではありましたが、高校生くらいになってからは随分とご無沙汰していましたね。
この初詣には8年前、夫とも一緒に行きました。まだ付き合い始める前のことではありましたが、おせちを作って持って行き、渋滞の中、車を動かしてくれている夫の口に一品ずつぽいぽい放り込んでいく作業を実に初々しく楽しんだことを覚えています。
ただ、それまではずっと家族としか向かったことのなかった初詣に、付き合ってすらいない男性と一緒に向かうことは私にとってかなりの挑戦でありドキドキでした。そこまで厳格な行事ではありませんでしたが、ほぼ毎年続いてきた幼い頃の「初詣は家族で」という、特に約束した訳ではないけれど必ず「そう」であった決まりを破ってしまったような気がして、若干の心苦しさがありましたね。勿論、それ以上に楽しく幸せな思い出になったことは間違いありませんが。
さてそんな初詣、結婚してからはご無沙汰しており、特に昨年はコロナ禍であったこともあり、ろくに外出もしていなかったので、久しぶりの訪問となりました。
なった、のですが……「久しぶりに初詣を楽しみたい」と考えるのは皆さん同じであったようで、それはもうたいへんな混雑ぶりでした。平常であれば35分で到着するところ、2時間10分かけてようやく駐車場入り。私の軽自動車ではなく、夫の大きめの普通乗用車で向かったため車の中は快適だったのですが、流石にこの混雑ぶりには疲れてしまいましたね。
助手席で座り続けることくらいは苦でも何でもないかと思われたのですが、シートベルトが腹部を軽く圧迫し続けていたこと、足をずっと下ろしたまま同じ姿勢で長時間いたこと、などにより、ちょっとこう、頭に血が上るようなと言いますか、血液が滞るような感じになってしまい、慌てて靴を脱ぎ、足を上げてシートを倒し横にならせてもらいました。すぐに収まったのでその後の体調には問題なかったのですが、そうかもう私は丸2時間、お行儀よく座り続けることもできない身なのか……と、自分の体の変化に驚かされてしまいましたね。
夫は何度も「そのまま寝てていいよ」と言ってくれたのですが、流石にこの渋滞の中、私の我が儘に付き合って根気よく運転してくれている人の隣であからさまにリラックスするのは(「安産のお守りを手に入れたい」として初詣に誘ったのは私からだったので)気が引けてしまったので、横になる時間は最低限にしておきました。
いや、しかし本当にびっくりしました。まともに座っていることもできないなんて! 自宅では簿記の勉強中なんかの折に、2時間3時間と座り続けていることなんて普通にあったはずなのですが……。ただよくよく考えると、お湯を飲んだりお手洗いに行ったりするために立ち上がることはよくありましたし、フローリングが冷たいのでずっと足を上げて胡坐をかいた状態のままでしたし、自宅では存外楽なようにすることができていたのですね。車の中って実は不便なんだ……と思い知らされました。
そんなこんなで多少の不安がありましたが、なんとか神社に到着。20年前から変わらない光景に懐かしさを覚えながら、小さな子供を連れた家族連れにほっこりしつつ、20年前とほとんど同じ配置の屋台が並ぶ通りを二人でゆっくり歩いていきました。毎年必ず購入していた、甘栗とベビーカステラの屋台、それから毎年「欲しいなあ」と思っていたわたあめの屋台、この3つの位置はやはり鮮明に覚えているもので、20年前と全く同じ位置で販売していましたね。
りんご飴の屋台はちょっと奥まったところに移動しているようでした。りんご飴はね……コーティングされた飴のつやが本当に綺麗で、宝石みたいではあったのですが、小さい頃の私にはそれが、ディズニーアニメ「白雪姫」に出て来る毒林檎を彷彿とさせたようで、怖かったようなんですね(笑) 母に「りんご飴があるよ、買う?」と提案してもらえたことを覚えているのですが、怖くて「要らない」と断ってしまいました。母はこの時確か、いちご飴を買って、車の中で食べていたような気がします。「あれ、りんご飴じゃないの?」と当時は疑問に思っていたのですが、車を走らせてから食べると、思わぬ振動で喉に刺さってしまうかもしれないので、停車してもらっている間に手早く食べられる小さないちご飴が選択としてベターだと思ったのかもしれませんね。
とかいう思い出を夫と話しながら、御手洗に向かったのですが、杓子で水を掬う従来の形式ではなく、竹でデザインされた、常時水が流れてくるタイプの蛇口で手を洗うという、感染症に配慮した作りに変更されていました。またたいへんな混雑を想定してか、恒例の警備員さんの他にも警察官の姿が散見され、臨時の詰所まで出来上がっている状態でした。妊娠している身としては安心できる警備体制だと感じましたが、去年までだともっと驚いてしまったかもしれませんね。
前でお賽銭を投げていた家族連れ、3歳くらいのお子さんが手を合わせてから「ばいばい」と賽銭箱に向かって手を振っていたのが面白くて思わず笑ってしまいました。そういえば私も小さい頃は、こういう「手を合わせる場所」や「お辞儀をすべき場所」には「敬意を払うべき”生きた”何かが本当にいる」と思っていましたね。神社、お寺、あと仏壇やお墓、等々……。故に実際のお葬式に参加して、みんなが手を合わせているお墓の中には骨と灰の詰まった壺が寂しく在るだけなのだと知った時のショックと喪失感たるや、凄まじいものがありました。……おっと、話が逸れましたね!
お賽銭、5円玉を9枚用意できればよかったのですが間に合わなかったため、穴の開いた50円玉で代用し、二礼二拍一礼。今年は「無事に会えますように」という何にも代えがたいお願いがあったため、迷うことなく、他の邪念が挟まることもなく、すっきりとした心地で手を合わせることができました。
お守りは予定通り「安産」と、あと昨年はお義母さんから頂いた「交通安全」の分を購入しました。この安産のお守りなんですが、お守りがこう……お布団のような形になっていて、中に銀杏の殻でデザインされた、赤ちゃんを模した小さなぬいぐるみのようなものが入っているんですね。とっても可愛くて思わず写真を撮ってしまいました。
もっとこう、厳かな感じだと勝手に思っていただけに(ちなみに桐箱に入れられた、ほぼ倍額するような立派な安産守もちゃんと売られていましたよ)嬉しい驚きがありましたが、迷わず購入。鞄の外側に付けて、何かに引っかかった拍子に中身だけすっぽ抜けてしまうと立ち直れそうにないため、内側に付けて大事に持ち歩こうと思います。
おみくじも引いてきました! 私も夫も末吉で、私は要約すると「前半は心配事が多く大変だけれど後半は心安らかに望み通り過ごせるだろう」という「まあそうだろうな」と納得のいく結果となりました。
あと「信神怠りなく心を正しくなさい」という文章に、あまりこういったものへの信仰心を持ってこなかった身としてはひゅっと背筋が凍る心地がしましたね。ただ去年9月からは安産祈願と称してほぼ毎日お参りを続けている身なので、体調の許す限り通うことで「信神怠りなく」を実現してみせようという気持ちでいます。
出産が「安産 安心せよ」となっていたのは幸いでしたね。ただ待人が「おそけれど来る」だったので、これは出産予定日が延びるかもしれないということ……? と、2月末に出産する気満々だった身としてはちょっと驚くべき啓示となりました。あと転居「早いがよい」となっていたので、実家への里帰りはギリギリではなく余裕をもって済ませた方がよいだろうな、と思い直すなどいたしました。
夫が自分の安産の項目「安産 産後を大切に」を見て「分かった」と頷いていたのと、待人「来るでしょう」の項目に対して「もう来ている」と力強く返していたのが印象的でした。ただ塾講師であるため、学問「危うし 全力を尽せ」には「うおっ」と苦い顔をしていましたが……。
そんな、見どころ沢山のおみくじを括り付けてから、行列の出来ていたベビーカステラの屋台に並び、500円の小さい方を購入。なんてことはない素朴な甘さのカステラなのですが、ベビーと名前が付いているように本当にふわふわで、どこに歯を立てても生地が固まっているところがなく、たいへん懐かしく幸せな思いができました。
帰りにお義母さんのお家に寄り、交通安全のお守りを渡して、同じくやって来ていた義理のお姉さん夫婦にお正月の挨拶をしてから、帰宅。本当はこの日、ショッピングモールの初売も見に行く予定だったのですが、あまりにも初詣に時間を取られてしまったため、3日に変更することとなりました。
おせちを食べて、両家含め親戚一同にちゃんと挨拶ができ、初詣にも向かえて……と、体力的に不安はありましたが、とても充実した年末年始になったような気がしています。あとはこの、美味しいものばかり詰め込んだ体に、明日の健診で妊娠糖尿病の疑いなどが出なければ完璧なのですが……!
昨日から簿記の勉強も再開しました。11月は工業簿記、12月は商業簿記を集中的に学んできたので、1月からはいよいよ総合演習に取り掛かります。受かるといいな。
三が日も今日で最終日ですね。よい一日をお過ごしください!