こちらの思い出ページには……私の「子供時代」のあれこれを書いていくつもりです。
ただ、こんなページをわざわざ設ける程の価値が私の子供時代にあるかと言われれば……決してそんなことはありません。
特に話題になるような波乱万丈の幼少時代を過ごしたという訳でもなく、エリート街道を走った訳でもドラマティックに落ちぶれていった訳でもなく、適度に進学し、適度に挫折し、ほどほどのところに落ち着いて大人になったという、どちらかといえばやや怠惰寄りな歩みしかしてきていません。
そのため、遊びに来てくださる方にとっては特に面白みのない内容が大半となるかと思いますが、私の尻叩きの意味もあって、見える形で更新していくことにいたしました。
目的ですが、私が「母親」になってしまう前に、子供時代の振り返りを済ませておきたいなと考えたのが一つ。もう一つは、ちょっとした両親へのプレゼントを作るためです。私の両親や兄弟、祖母との……思い出せる限りのあらゆる記憶を書き留め、ある程度の文章量になったら、本の形にして両親に贈れたらいいなと思っています。
アルバムとして今、私や両親の元に残っている写真は幼少期のものばかりで、小学校に上がってからは思い出を何かに留めるということをほとんどしなくなっていました。中学生になってからは旅行に行く機会も激減し、私や弟が写真を嫌がったこともあり、記録が皆無に等しいんですよね。「もっと写真を撮っておけばよかった」との後悔を母の口から聞いたこともあり、撮影を拒み続けたことを私も大人になってから反省する機会が幾度か、ありました。
写真には及ばないと思いますが、私が此処で書き留めた思い出たちが、記憶の補助として少しでも役立ちますようにという祈りも込めて、書いていきたいですね。
いい思い出ばかりを選り好みするつもりはなく、子供時代のしこりとして残っているような記憶も、なるべく伏せることなく書いていくつもりです。そうした思い出のほとんどが「あんなこともあったね」と笑える程度には心地良く褪せてくれたと思っていて、おそらく私よりも遥かに大人である母や父にとってもそうなっている……と信じているからです。
本当は母も父もこのようなことなど望んでおらず、ただの自己満足になる可能性も十分にありますが、たとえそうなったとしても、私が「母」になってしまう前の最後の時間をこのように使うのは特別な意味があると感じました。
何より思い出を振り返る作業、それを文字の形にする作業はとても楽しく、好きです。お仕事の量を減らしてのんびり過ごせそうな残りの妊娠期間、沢山書いて楽しんでいこうと思います。
これからどうぞ、よろしくお願いします。